がんセンター長よりご挨拶

わが国では、全国民の二人に一人が一生のうちに一度は癌をわずらうようになりました。自分は癌にかからないと思わないでください。誰もがかかる可能性があります。そこで、癌にかかった時、患者さんがお困りになった時、お役に立つために市立岸和田市民病院ではがんセンターを設立しました。

本院は地域がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院に指定されています。地域の医療機関と連携して、がん治療の標準化、質の向上に努めてきました。

がんセンターにはがん検診・診療部門、がんゲノム医療部門、ロボット診療部門、がん放射線治療部門、がん化学療法部門、がん緩和ケア部門、院内がん登録部門、がん相談支援部門、がん地域医療連携部門、がん臨床研究部門の10部門を設け、患者さんのあらゆるニーズにお応えします。本院には、がんの診断・治療に必要な最新の設備、各種のがんに対応できる組織、がん治療専門医師、がん看護専門看護師、がん化学療法認定看護師が揃っています。

がんは怖い病気ですが早期発見で治療成績は期待できるようになってきました。PETをはじめ最新のがん診断機器が整備されています。ロボット支援手術、内視鏡手術を推進して繊細で患者さんに優しい先進外科治療を行っています。外来化学療法センターでは入院をせず、自宅でゆっくり過ごしながら化学療法ができるようにしています。最新の放射線治療装置を備え、がんをピンポイントで効率的に治療し、患者さんの副作用を最小限に抑えています。がんゲノム医療センターでは、遺伝子解析に基づいたその人その人に一番良い治療を提案しています。遺伝子解析に基づいた新しい治療薬がたくさん開発されています。

がんセンターはワンストップサービスです。ここを訪れていただければ、いろいろな部門・センターの情報が一度でわかります。がん患者さんやそのご家族の皆さんに最良のがんに関する情報をお伝えし、最良の治療を提案します。いつも患者さんのそばにいるがんセンターを目指しています。

2023.5.1 がんセンター長 横見瀬 裕保

がんセンター組織図

組織図

当院の実績

年(1月~12月) 院内がん登録 悪性腫瘍の
手術件数
がんに係る薬物療法のべ患者数 放射線治療
のべ患者数
令和2年(2020年) 1,091 741 1,652 314
令和3年(2021年) 1,072 683 1,102 290
令和4年(2022年) 1,072 641 1,038 301

※がん拠点病院現況報告より