呼吸器外科(呼吸器センター)

呼吸器外科(呼吸器センター)

呼吸器外科

当科は肺癌、縦隔腫瘍、気胸などの胸部疾患(心・大血管と食道を除く)の外科治療を主に行っています。

原発性肺癌に関しては、呼吸器内科・腫瘍内科・放射線治療科・緩和ケア内科などの関連諸科とも綿密に連携し、肺癌の病期に応じて術前導入療法や術後補助化学療法の必要性や手術以外の治療選択肢、またそれぞれの患者さんに併存している疾患や経過、全身状態も十分に検討した上で治療方針を提示するように心がけています。早期癌では根治性を確保した上での低侵襲手術、進行癌では化学療法や放射線治療を組み合わせた集学的な治療による根治性を重視した外科治療を行っています。気胸に関しては、良性疾患ではありますが術後の再発が問題となるため、原因となる肺のう胞(ブラ)の切除だけでなく適応がある場合は生体内吸収性シートによる肺表面の被覆を追加して再発防止に効果を上げています。

この他、転移性肺腫瘍や縦隔腫瘍、胸膜・胸壁腫瘍等の手術も積極的に行っています。

近年では当科の手術全体の80-90%以上は胸腔鏡下手術(VATS)となっています。胸腔鏡下手術は胸部に2~6cmの創部を1-3カ所つけ、ビデオカメラによる視野のもとで行う手術です。当院では原発性肺癌の多くは3-5cmの創部1ヶ所、1-2cmの創部1~2ヶ所で実施しています。縦隔腫瘍の場合も小型で周囲組織への浸潤がなければ胸腔鏡下手術で行っています。

なお、当施設では肺癌登録合同委員会 第11次事業:2021年に外科治療を施行された肺癌患者のデータベース研究に参加しております。
研究計画書は肺癌登録合同委員会のホームページに掲載されていますので、必要な場合はご確認ください。個人情報の管理は厳重にしておりますので、ご理解お願いします。
ただし、本事業と研究への参加を拒否される場合はご連絡ください。拒否の申し出のある患者さんの診療情報の登録は致しません。

取扱い疾患
疾患 具体的疾病名・症状
腫瘍性疾患 肺癌,転移性肺腫瘍,肺良性腫瘍など
縦隔疾患 縦隔腫瘍(重症筋無力症を含む)、縦隔炎、縦隔気腫など
胸膜・胸壁疾患 自然気胸,肺嚢胞症、胸膜中皮腫,胸壁腫瘍など
炎症性肺疾患 膿胸,胸膜炎、肺化膿症、肺真菌症、肺結核腫など
肺血管性疾患 肺動静脈瘻、肺分画症など
胸部外傷 肋骨骨折、胸骨骨折など
その他 手掌多汗症、気道内異物、ステント留置術を要する気道狭窄など
医師紹介

氏名 補職名 認定資格 専門分野
横見瀬 裕保 院長
  • 日本外科学認定医、専門医、指導医
  • 日本呼吸器外科学会専門医、指導医
  • 日本胸部外科学会認定医、指導医
肺癌・胸部悪性疾患に対する外科治療
松本 和也 呼吸器センターセンター長
部長
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
呼吸器外科全般
今村 直人 主任医長
  • 日本外科学会外科専門医
呼吸器外科疾患一般
診療実績
<特殊検査>
  • 気管支鏡検査
  • 縦隔鏡での生検
  • 胸腔鏡(局所麻酔下、全身麻酔下)での生検
  • CTガイド下生検
<主な手術例数>
 
2021年 例数
全身麻酔手術 104
【原発性肺癌】  
肺全摘 0
肺葉切除 39
肺区域切除 9
肺部分切除 5
試験開胸・生検など 7
【転移性肺腫瘍】  
肺葉切除 1
肺区域切除 0
肺部分切除 2
【縦隔腫瘍】  
縦隔腫瘍切除 2
【気胸】  
肺部分切除 25
肺区域切除 1
その他 1
【その他】  
胸膜腫瘍切除 3
肺良性腫瘍 2
その他 7
胸腔鏡下手術 98
局所麻酔手術  
胸腔鏡下胸膜生検 4