リハビリテーション科
リハビリテーション部

リハビリテーション部
技士長 佐嶋 義高
平成8年にリハビリテーション部門として独立して以来、高齢化社会と共に医療は大きく様変わりしています。リハビリテーション対象疾患の多くも骨折や脳血管障害に対する四肢の機能回復が主体でしたが、近年では心臓血管手術後の筋力強化、誤嚥性肺炎後の嚥下機能と呼吸訓練、がん疾患の化学療法や放射線治療等の内部疾患リハビリテーションが大きな割合を占めています。
当院は地域の医療支援病院であり、役割として急性期リハビリテーションが主で、ICU(集中治療室)やHCU(高度治療室)入室時の早期から離床を目的としたリハビリテーション介入をしています。さまざまな検査データやレントゲン撮影結果、全身状態等を確認し離床を開始しますが、特に活動性の向上を図る運動療法を積極的に進めており、理学療法だけでなく作業療法や言語聴覚療法でも抗重力位の姿勢を確保する訓練に重点をおいています。
リハビリテーション部では理学療法士8名、作業療法士4名、言語聴覚士2名の14名で、リハビリテーション施設基準Ⅰを取得して多領域でリハビリテーションを展開しています。そして個々の専門性向上としてリハビリテーションに関する様々な認定資格取得に励み幅広い疾患に対応出来るよう日々自己研鑽に努めています。また教育に関しては、毎週実施しているリハビリテーション部署内の勉強会や研究発表等のデータ収集、毎日行われる各科のカンファレンス等に積極的に取り組んでいます。
今後も近隣病院と連携しながら、専門性を重視したリハビリテーションを展開してまいります。よろしくお願い致します。
実績
2021年診療実績として実施延べ人数は、心大血管リハビリテーション2,432人、脳血管リハビリテーション
6,918人、運動器リハビリテーション5,801人、呼吸器リハビリテーション2,955人、廃用のリハビリテーション4,369人、がんのリハビリテーション577人、摂食嚥下療法3,770人となっています。
資格
保有資格の一部として認定理学療法士(運動器、呼吸)、3学会呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、心不全療養指導士、糖尿病療養指導士、リンパドレナージセラピスト、弾性ストッキング圧迫療法コンダクター、離床アドバイザー、認知症ケア指導士等を取得しています。
概要

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動や温熱などの物理的手段を用いて運動機能の維持や改善を目指します。また、日常生活で必要な動作(寝返り、起き上がり、 立ち上がり、歩行等)の早期獲得を目指します。

作業療法とは、身体に障害のある人や高次脳機能障害に対して日常生活動作の獲得を図るため、応用動作(家事動作等)や作業活動等を通して機能の維持や改善を目指します。

病気の後の嚥下障害、構音障害、高次脳機能障害に対して、問題の本質や発現のメカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、助言を行います。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が連携しながら入院・外来患者様のリハビリテーションを行っています。
急性期リハビリテーション(手術直後 、発症直後)を主体とし、廃用症候群の予防を積極的に行います。病気による機能障害だけではなく、住環境など社会環境も踏まえた練習も行います。 入院患者様のリハビリテーションは、医師や看護師、関係部門と連携し十分なリスク管理のもとに一日も早いADL(日常生活活動)の向上と社会復帰を目指します。
取扱い疾患
まず、診療を受けて頂き、個別にリハビリテーションのプログラムを決めていきます。
維持的リハビリテーションは、他の医療機関へ紹介する場合があります。
※リハビリテーション部としての病床はありません。
症候分類 | 具体的疾病名・症状 |
---|---|
整形外科疾患 | 骨折、 熱傷、 脱臼、変形性関節症、頸髄症、脊柱管狭窄症、リウマチ、切断、靭 帯損傷、 腱板損傷、手指腱損傷等の術後等の整形疾患全般 |
脳血管外科疾患 | 脳出血、脳梗塞、頭部外傷等の脳血管疾患全般 |
神経内科疾患 | ギランバレー症候群、パーキンソン病、運動ニューロン疾患、脊髄小脳変性症、 皮膚筋炎、多発性筋炎等の神経内科疾患 |
心臓血管疾患 | 狭心症、心筋梗塞等の循環器疾患全般 |
内科疾患 (がん含む) |
呼吸器疾患、消化器疾患、糖尿病等の内科疾患 |
医師・ リハビリテーションセラピスト 紹介
氏名 | 補職名 | 認定資格 |
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濵西 千秋 | リハビリテーションセンター長 医師 |
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佐嶋 義高 | 理学療法士(技士長) |
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村井 謙蔵 | 理学療法士(主任) | |
南 信次 | 理学療法士 |
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久保 侑平 | 理学療法士 |
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菅原 弘樹 | 理学療法士 |
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勝本 和也 | 理学療法士 |
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佐田 青空 | 理学療法士 | |
鶴井 悠 | 理学療法士 |
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梶原 次昭 | 作業療法士 (副技士長) |
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奥村 彩乃 | 作業療法士 |
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大竹 征子 | 作業療法士 |
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中野 堅司 | 作業療法士 |
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塩谷 由美子 | 言語聴覚士 (主任) | |
操野 葉子 | 言語聴覚士 |
取得施設基準
- 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
廃用症候群リハビリテーション(Ⅰ)
呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
心・大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
がん患者リハビリテーション
疾患別リハビリテーションの実績
【2020年】
-
疾患別 心大血管 脳血管 運動器 呼吸器 廃用 がん 摂食機能 延べ人数 2,432人 6,918人 5,801人 2,955人 4,369人 577人 3,770人
【2021年】
-
疾患別 心大血管 脳血管 運動器 呼吸器 廃用 がん 摂食機能 延べ人数 2,466人 8,208人 5,366人 3,498人 3,375人 1,138人 3,570人
物理療法設備
- 牽引装置、ホットパック、マイクロ波、低周波、 バイブラバス等