開放病床のご紹介

開放病床のご紹介

1.開放病床について

1-1 目的

市立岸和田市民病院(以下市民病院)では質の高い医療を提供するために社団法人岸和田市医師会等と緊密な連携の下、開放病床を設置しています。

1-2 開放病床とは

事前に登録(登録医)をして頂いている入院施設をもたない診療所の先生方が、市民病院に届出をする事によって、入院の必要なかかりつけの患者を市民病院に入院させた上で、登録医と市民病院の担当医が共同して診療・指導を行うことができる病床(ベッド)のことです。

1-3 設置

市民病院では院内に5床の開放病床を設けています。(平成22年9月現在)
ただし、患者さんの病状や治療上の理由等により指定外の病床になる場合があります。その場合でも登録医と市民病院の担当医が共同して診療・指導を行います。

1-4 運営について

開放病床を円滑に運営するために市立岸和田市民病院開放病床運営委員会を設置しています。

2. 登録医について

開放病床を利用するには入院施設の持たない診療所に勤務する医師であって、市民病院の登録医になることが必要です。

2-1 登録医申請について
  • 登録医を希望する先生方は「登録医申請書」(PDF/5KB)を患者支援センターへ提出して下さい。
    (郵送・FAX可)
  • 登録完了次第、「市立岸和田市民病院開放病床利用登録医認定書」を発行します。登録後は開放病床が利用できます。
2-2 登録期間

期間は2年です。以後登録医や運営委員会から異議が無い場合は2年毎の更新となります。

3. 開放病床手続きについて

患者診療・患者指導は登録医と市民病院担当医が共同して行ないます。
極力対応させていただきますが、専門医の不在や手術受け入れ不可能等の状況によりお受け出来ない場合がございます。ご了承下さい。

3-1 開放病床利用手続きについて
3-1-1 予約入院の開放病床利用手続きについて
  • 登録医は患者さんへの説明の上、「診療予約申込書」と「診療情報提供書兼申込書」または診療情報提供書を患者支援センターへFAX等で提出してください。
     患者支援センター(直通)電話 072-441-8825/FAX 072-441-8810
  • 開放病床の調整をいたしましたら、患者支援センターより登録医へ入院日の連絡を行います。登録医は患者さんへ入院決定の連絡を行います。
  • 患者さんは入院予定日に登録医から渡された診療情報提供書(紹介状)と入院予約票を入院受付へ提出し、手続きを行ってください。
  • 患者さんが入院されましたら患者支援センターより入院の報告を行います。
  • 入院の時間帯は原則平日10時から14時です。

3-1-2 緊急入院時の開放病床利用手続きについて(平日8:30-19:00)
  • 登録医は患者さんへの説明の上、「診療情報提供書兼診療予約申込書」または診療情報提供書を患者支援センターへFAX等で提出してください。
     患者支援センター(直通)電話 072-441-8825/FAX 072-441-8810
  • 開放病床の調整をいたしましたら、患者支援センターより登録医へ入院の連絡を行います。同時に共同診療についての確認があります。
  • 患者さんは入院予定日に登録医から渡された診療情報提供書(紹介状)と入院予約票を入院受付へ提出し、手続きを行ってください。
  • 患者さんが入院されましたら患者支援センターより入院の報告を行います。

緊急入院時の開放病床利用手続き

3-1-3 緊急入院時の開放病床利用手続きについて(上記以外の時間)
  • 登録医は患者さんへ説明の上、救急外来に電話連絡し、当直担当医と直接お話ください。
     市民病院 代表 電話 072-445-1000
  • 当直医から入院の連絡と共同診療についての確認があります。
  • 登録医は診療情報提供書を救急診療科受付へFAXし、原本は患者さんにお持たせいただくか患者支援センター宛にご郵送ください。
     救急診療科受付FAX 072-441-8838
  • 患者さんは診療情報提供書(あれば)を救急診療科受付へ提出し手続きを行ってください。
  • 後日、患者支援センターより入院の報告を行います。

緊急入院時の開放病床利用手続き

4. 入院中の診療について

入院中の診療は登録医と市民病院の担当医が共同して行います。

4-1 診療録について

登録医は市民病院に紹介した患者さんの診療録を自由に閲覧することが出来ます。

4-2 診療上の責任について

入院中の患者さんに対する検査や診療は市民病院の担当医が行い、責任を持つものとします。

4-3 登録医の診療手順について

登録医は市民病院担当医と連携し情報の共有に努めてください。
必要に応じて訪院し、病院担当医と共同して診療方針を協議・検討をすることができます。

4-3-1 登録医の診察手順
  • 来院前に患者支援センターまでご一報下さい。
     患者支援センター 直通 電話 072-441-8825
  • 来院時、まず、1階 患者支援センターへお越しいただき、病室の確認と「施設・設備等共同利用及び諸記録閲覧申込書兼許可書」(PDF/7KB)に訪院日時の記入と署名を行ってください。
  • 来院中は白衣、登録医証の着用をお願いいたします。

    (患者支援センターに用意しています。)

  • 該当病棟スタッフステーションにて看護師長に訪院を告げてください。初回はご案内させていただきます。
  • 市民病院担当医と共同し患者さんの診療方針の協議検討を行ってください。診療は病室にて行います。
  • 共同診療後、電子カルテに診療内容を記載してください。
    (登録医IDを用意しています。必要であれば事務補助者を付けることも可能です。)
  • 離院時、患者支援センターにて白衣等返却を行ってください。必要であれば電子カルテ記載内容のコピー及び無料駐車券をお渡しします。
4-3-2 来院時間

登録医と病院担当医の共同診察、情報交換等は原則17:00までとします。
ただし上記時間外でも該当病棟へ事前電話連絡の上、訪院することが出来ます。

  • 時間外の場合は、該当病棟で「施設・設備等共同利用及び諸記録閲覧申込書兼許可書」に訪院日時の記入と署名を行ってください。
  • 無料駐車券は守衛室にてお渡しします。
4-3-3 退院について

退院後等の治療方針について退院前に登録医が訪院される時は、登録医と市民病院担当医間で協議した上で決定いたします。

  • 登録医は電子カルテに退院時指導と明記の上指導内容を記載してください。
  • 退院時、市民病院担当医は退院サマリーを作成し患者支援センターより報告いたします。
4-3-4 登録医の診療報酬について

患者さんに説明、同意を得た上で、共同診療を行った場合診療報酬算定が可能となります。請求される場合は市民病院までご連絡ください。
患者さんの同意が得られない場合には診療報酬算定は出来ませんが、開放病床の利用については算定時と同様にご利用下さい。

4-3-4-1開放病院共同指導料(Ⅰ)

開放病床に赴き、療養上必要な指導を共同して行った場合 (1日につき) 350点

4-3-4-2退院時共同指導料(1)

開放病床に赴き、退院後在宅での療養上必要な説明及び指導を共同して行った場合

  • 在宅療養支援診療所  入院中1回 1000点
  • 上記以外         入院中1回 600点
4-3-5 報告など連絡について

登録医からの紹介された患者さんについては以下の場合にも患者支援センターを通じて連絡を行います。

  • 患者さんが入院した場合
  • 患者さんが退院した場合
  • その他、連絡が必要な場合

5. 医療事故賠償責任について

開放病床における医療事故については市民病院が加入する医師賠償責任保険を適用します。

6. 研究会など

市民病院の実施する院内学習会や症例検討会等に参加することができます。

7. その他

開放病床の取扱について必要な事項は市立岸和田市民病院開放病床運営委員会が協議して決定いたします。