診療科紹介

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はじめに

腫瘍内科とは日本ではなじみのない診療科ですが、抗がん剤治療を中心とした内科的ながん治療を行う専門診療科です。欧米などの海外では抗がん剤治療は腫瘍内科で行うのが一般的です。(米国では腫瘍内科医の数は内科医の中で上位を占める数を有します)。また、外科治療や放射線治療を行う時の外科医や放射線治療医との連携や緩和ケア医との連携も行い、がん治療のトータルマネジメントを行う役割も担っています。日本でも最近増加傾向で、今年ようやく、専門医数(がん薬物療法専門医)が全国で1000人を超えました。大阪府内に88名(平成26年4月現在)しかおりませんが、当院では5名の専門医が在籍し、そのうち4名が腫瘍内科医です。平成27年度より3名の常勤医および2名の非常勤医(うち4名が、がん薬物療法専門医)による診療体制となり、より充実したがん診療を行える体制が整っています。

市立岸和田市民病院腫瘍内科のご紹介

当院は国が指定した地域がん診療拠点病院です。当科では主として固形がん(肺がん、消化器がん、頭頚部がん、原発不明がんなど)を対象とした治療を実施しております。腫瘍内科の治療の中心は抗がん剤治療ですが、抗がん剤治療だけが我々の治療ではありません。治癒を目指せる状況の患者様には、外科、放射線治療と協力して適切な抗がん剤治療を組み合わせる事で、出来る限り治癒率の高い治療を行います。

一方で、がんの治癒が困難な患者様に対しても、生活の質を保ちながら(例えば仕事をお持ちの方には、仕事を維持しながら)、うまくがんと付き合いながら生活できる手段を考えております。具体的には、

・外来で抗がん剤治療を行うための通院治療センターの整備により、多くの患者様に通院での抗がん薬治療を受けて頂いております(年間約1400件:平成25年度腫瘍内科実績)。通院にて治療を行う事で、生活の質の向上に繋がると我々は考えております。

・また、現在では抗がん剤治療を行いながら緩和ケアを適切に行う事が治療成績の向上に繋がるとされております。当科でも治療当初から積極的に緩和ケアに努め、緩和ケア内科や放射線治療科、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーと協力し、地域の開業医の先生とも連携しながら、患者様1人1人の生活に合わせた治療を提供致します。

・当科ではガイドライン等で推奨されている、標準的な抗がん剤治療(現在の保険診療で行う事ができる安全性の確立した最も良い治療)を行うことは勿論、新しい承認治療薬や治療戦略開発にも力を注いでおり、新しい抗がん剤を取り入れた臨床試験を随時行っております。

・外来日は、月~金の週5回毎日行っており、夜間・休日の救急対応を含めて、患者様の急な症状にも対応できる体制を整えております。当科は基本的には主治医からの紹介による予約制で診療を行っておりますので、紹介状をお持ちの方は当院地域医療連携室にてご予約下さい。 どの種類のがんの内科的治療であっても対応致しますのでお気軽にご相談下さい。

取り扱い疾患

悪性腫瘍全般、がん性胸水、腹水などのがんに関わる疾患

診療内容

悪性腫瘍、特に固形がん(肺がん、消化器がん、原発不明がん等)を中心とした化学療法

がんの種類 診療内容
肺がん 呼吸器内科・呼吸器外科と共同して診断・治療に取り組んでおります。診断に関しては気管支鏡検査(超音波気管支鏡ガイド下針生検を含む)、超音波ガイド下経皮針生検を呼吸器科と共同して行っています。呼吸器科、放射線治療科、緩和ケア内科との週2回の合同カンファレンスにて治療方針を決定しています。積極的にがん遺伝子検査を行う事で患者様に適切な個別化医療を行えるようにしています。また、国際的な臨床試験にも参加し、新しい治療戦略の開発も行っています。
消化器がん 食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がんを中心に外科、消化器内科と共同して治療を行っております。週1~2回の外科カンファレンスやキャンサーボードにて治療方針を決定し、手術や放射線治療を組み合わせた抗がん剤治療を行う事で、治癒を目指した治療を迅速かつ適切に行う様にしています。また、外来にて出来る限り負担の少ないように抗がん剤による点滴治療を受けて頂くために、皮下埋め込み型の中心静脈カテーテルポートの埋め込みを行っております。胃がん、大腸がんでは積極的にがん遺伝子検査を行う事で患者様に適切な個別化医療を行えるようにしています。国内の臨床試験に参加する事で、新しい治療戦略の開発を行っております。
頭頚部がん 咽頭がん、喉頭がん、口腔がんを中心に、耳鼻咽喉科、口腔外科、放射線治療科と共同して治療を行っております。週1回の頭頚部がんカンファレンスにて、手術や放射線治療を組み合わせた抗がん剤治療を行う事で、治癒を目指すのみならず、飲み込みや発声機能を維持できるような治療を行えるようにしています。近畿大学と協力して新しい治療戦略の開発に取り組んでおります。
原発不明がんではがん細胞のDNAから治療戦略を決定する研究を行っています。その他胚細胞腫や、肉腫などの軟部組織腫瘍、悪性黒色腫など皮膚腫瘍などの疾患に対して治療を行っています。

医師紹介

氏名 補職名 認定資格 専門分野
尾崎 智博 部長   肺癌化学療法
﨑山 勉 医長 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
固形癌
消化器癌(食道・胃・胆管・膵臓・大腸)
頭頚部癌
谷﨑 潤子 医長 日本内科学会認定内科医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
肺癌
頭頚部癌
原発不明癌
その他固形癌全般
分子標的薬を用いた治療
がんに関わる基礎研究
がんに関わる臨床研究
加藤 了資 応援医師 日本内科学会認定内科医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
呼吸器疾患全般
野長瀨 祥兼 応援医師 日本内科学会認定内科医  

診療実績

2016年初診患者総数  586名
区分 患者数 病名 患者数
呼吸器
394
肺癌
393
悪性中皮腫
1
消化器
128
食道癌
20
胃癌
46
結腸・直腸癌
36
膵癌
21
肝・胆嚢・胆管癌
5
頭頚部
39
舌癌
10
口腔癌
2
咽頭癌
20
喉頭癌
2
その他 (鼻腔・副鼻腔・耳下腺・外耳道)
5
その他
25
原発不明癌、乳癌、腎癌、甲状腺癌
肉腫、前立腺癌、副腎癌、悪性リンパ腫
多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病
25

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