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院長の挨拶

院長

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 平成23年10月1日付けで院長を拝命いたしました小切です。
和歌山市の出身で、京都大学を卒業し、外科医となり、京都大学、滋賀県立成人病センター、大津赤十字病院等を経て、平成10年に岸和田に赴任いたしました。その後、現在まで13年余り、色々なことがありました。特に、平成19年前後は、泉州地域の多くの病院で、医師不足のため救急受け入れが制限され、さらに消化器内科医が激減したため、救急や消化器疾患の患者さんが当院に殺到いたしました。また、当院でも医師不足のため、産婦人科に加え、一時的ではありますが神経内科も休止せざるをえませんでした。多忙を極め、非常につらい時期でしたが、その後は、少しずつではありますが、状況は改善されつつあり、平成22年度は、15年ぶりに経常収支が黒字となりました。この困難な時期を乗り越えられたのは、病院職員一同の奮闘はもちろんですが、岸和田市民の皆様、泉州地域の住民の皆様の支えがあればこそであり、深く感謝いたします。

 さて、市民病院の基本方針は高度・専門医療と救急医療の充実、地域医療連携の推進です。高度・専門医療という点では、充実した中央診療部門(手術室・麻酔科、画像診断センター、中央検査室など)を土台に、平成14年に泉州二次医療圏で唯一のがん診療連携拠点病院に指定されて以来、PET-CTの設置、化学療法センターの整備、腫瘍内科開設など、泉州地域のがん医療をリードしてきたと自負しております。さらに、平成24年には、放射線治療機器の更新とともに、緩和ケア病棟が開設される予定です。また、循環器内科と心臓血管外科の共同チームがあり、循環器疾患にも力を入れています。
 救急医療に関しては、救急診療科のリードのもとに、365日24時間救急体制を整備し、地域のニーズに応えるべくたゆまない努力を続けています。平成22年度の救急搬入件数は5,771件であり、1日約16台の救急車を受け入れたことになります。また、平成24年春からは、2名の若い医師が新たに救急診療科に加わる予定です。
 地域医療連携の推進に関しては、手術、集中治療、検査などの急性期の診療が当院の役割であり、市民病院だけでは医療は完結しません。かかりつけの先生からすみやかに紹介を受け、必要な検査・治療を行い、急性期の病状が落ち着いた時点で、療養型病院、回復期リハビリ病院やかかりつけ医の先生に役割をバトンタッチするという、スムーズな連携が必要です。幸い、岸和田市や泉州地域はだんじりに代表される地域のコミュニティーが機能しています。地域の各病院、開業医の先生方としっかりした協力体制を確立し、役割分担しながら、当院は自らの特性を活かすことで、市民病院としての使命を果たしていきたいと考えています。

 泉州地域は、その昔、熊野詣の人々が、貴賤男女の別なく、行き来した熊野街道や、紀州徳川家が参勤交代で行列した紀州街道が通っている歴史ある地域です。岸和田市は、大阪府で大阪市、堺市についで大正11年に府下3番目に市制施行された伝統ある都市です。岸和田市民病院は、岸和田市にあって岸和田市のみならず泉州地域の医療を支える病院であるとの覚悟と誇りを持って、全職員が日々研鑽努力しています。

平成23年10月1日

市立岸和田市民病院  院長 小切匡史
(こぎれ まさふみ)

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