
取り扱い疾患
| 症候分類 | 具体的傷病名 |
|---|---|
| 四肢外傷 | 骨折、脱臼、靱帯損傷 |
| 脊椎疾患 | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、頚椎症性脊髄症、脊髄損傷 |
| 関節疾患 | 変形性関節症、リウマチ性関節炎、骨壊死 |
| 炎症性疾患 | 化膿性関節炎、骨髄炎 |
| 手の外科 | 腱損傷、神経麻痺 |
| 小児整形 | 先天性股関節脱臼、内反足、ペルテス病 |
| 骨粗鬆症 | 大腿骨頚部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨頚部骨折 |
| スポーツ整形 | 膝半月板損傷、膝前十字靭帯損傷、膝軟骨損傷(モザイクプラスティー) |
治療
脊椎外科
脊椎外科では全脊椎を対象に保存的治療から手術的治療までおこなっていますが、手術は脊椎の安定性が長期にわたり失われないようなことを重要な課題にしています。
| 症候分類 | 治療法 |
|---|---|
| 腰椎椎間板ヘルニア | 顕微鏡下または内視鏡下に約2cmの皮膚切開で髄核摘出術。 |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 開窓による後方除圧。 |
| 腰椎変性すべり症 | 開窓による後方除圧および不安定のある症例にインスツルメンテーションによる金属補強。(図1) |
| 頚椎症性脊髄症 | 人工骨の椎弓スペーサーを用いた椎弓拡大形成術。 |

図1.難治性の腰椎外側ヘルニアや腰椎変性すべり症に対する後側方固定術(TLIF)
股関節や膝関節などの変性疾患
股関節や膝関節などの変性疾患に対しても積極的に取り組んでいますがこの領域でもより早期の社会復帰を目標に合理的な低侵襲手術を目指しており、活動性と年齢を考慮して人工関節に頼らない関節を温存する骨切り術もおこなっています。
| 症候分類 | 治療法 |
|---|---|
| 変形性股関節症 | 進行程度により骨盤骨切術または人工股関節置換術 |
| 変形性膝関節症 | 進行程度により鏡視下半月部分切除から高位脛骨骨切り術(図2)、人工膝関節片側置換術(図3)そして人工膝関節置換術(図4)まで幅広く対応。 |

図2.低侵襲と早期荷重を目指した高位脛骨骨切り術(2006年4月 中部日本整形外科災害外科学会発表)

図3. 人工膝関節片側置換術(2004年11月 中部日本整形外科災害外科学会発表)

図4.最小侵襲を目指した人工膝関節置換術(2006年2月 日本人工関節学会発表)
関節リウマチ
関節リウマチに対しては鏡視下滑膜切除術、人工関節置換術や脊椎手術などの手術療法だけでなく新しい生物学的製剤(レミケードやエンブレル)による治療にも積極的に取り組んでおり従来の抗リウマチ薬に抵抗性の症例にも対応しています。
スポーツ整形
スポーツ整形については関節鏡を用いて半月板部分切除や縫合術、前十字靭帯再建術や軟骨損傷に対してモザイクプラスティーなどをおこなっています。
出血が比較的多いことが予想される手術
出血が比較的多いことが予想される手術に対しては入院前の自己血採取や術中の自己血回収装置の使用により同種血輸血を極力避けています。人工関節再置換術の巨大骨欠損に対しては院内骨バンクを設置し同種骨移植で対応しています。また、人工関節置換術などの合併症である血栓性静脈炎予防のために、フットポンプを使用し術前術後には血管エコーによる下肢血管の血栓の有無を調べています。また、最近増加傾向にある高齢者の大腿骨頸部骨折に対しては地域連携パスを導入し治療の標準化をはかっています。
主な手術例数
| 疾患 | 手術数 |
|---|---|
| 手術合計 | 511例 |
| 脊椎手術 | 86例 |
| 人工関節置換術 | 86例 |
| 人工骨頭置換術 | 13例 |
| 手の外科 | 40例 |
| 骨折に対する骨接合術 | 162例 |
