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治療法・実績データ

放射線科
間脳−下垂体疾患のMR検査について

下垂体とは

下垂体は、頭蓋骨の中央部分の薄い骨のくぼみの中にある1gほどのとても小さい臓器です。この骨のくぼみは、トルコの馬の鞍ににているので、トルコ鞍と呼ばれています。

下垂体は、間脳と呼ばれる脳の底の部分と下垂体柄と呼ばれる細長い構造でつながっています。脳から垂れ下がっている形をしているので、下垂体(あるいは脳下垂体)と呼ばれています。

間脳と下垂体は、密接な関係をもち、一体となって働いているので、間脳下垂体系と呼ばれています。間脳下垂体系は、内分泌(いわゆるホルモン)システムの中枢として働いています。

下垂体は、前葉と後葉の2つの組織からなります。前葉からは、各種の前葉ホルモンが分泌されます。また、後葉からは、バゾプレッシンとオキシトシンという2つの後葉ホルモンが放出されます。

内分泌システムは、生体内で非常に重要な働きをするので、障害をうけると様々な症状が現れます。ホルモンには多くの種類があり、それぞれのホルモンが多くの機能をもっているため、内分泌システムが障害されると多彩な症状がおこります。

例えば、前葉ホルモンの1つである成長ホルモンが充分できないときには、低身長症が起こりますし、また、成長ホルモンが多くなりすぎると巨人症や末端肥大症が起こります。

下垂体の画像診断・MR検査

画像診断は、19世紀末、レントゲンがX線を発見したことに始まります。身体を傷つけることなく、内部がわかるX線写真は、医療に革命的な変化をもたらします。X線写真発見の功績により、レントゲンは、第1回のノーベル賞を受けています。X線写真は、トルコ鞍の形がわかります。下垂体に大きな腫瘍があるときには、トルコ鞍が膨らむのでX線写真でも診断できることがあります。しかし、X線写真では、骨しか見えないため、骨に変化がないような小さい病変を見つけることが難しいのです。

1970年台になって、X線をつかった断層撮影装置であるCTが導入されました。CTは、身体の断層面を見ることができます。画像診断はCTにより飛躍的な進歩を遂げます。CTでは、骨だけでなく、下垂体自体も見ることができるのです。しかし、残念なことには、下垂体の診断には不向きでした。骨による画質の劣化や断層面が自由にとれないなどの欠点があったからです。

1980年代には、MRが大きく発展します。MRはCTとは異なり、骨による画質の劣化がなく、断層面も自由にとることができ、下垂体がはっきりと見えるようになりました。また、前葉と後葉を区別することができます。特に、80年代半ばに登場した高磁場MRIによって、細かい構造を明瞭に描出することが可能となり、下垂体病変の診断が飛躍的に進歩しました。

MRによって、下垂体の本格的な画像診断が始まったと言っても過言ではありません。現在では、下垂体疾患の第1選択の画像診断は、MRであることは常識となっています。

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下垂体MR検査の実際

検査は、ガントリーと呼ばれる土管のようなものの中に仰向けに寝ておこないます。身体から情報を得るときには、大きな音が規則的に聞こえます。良い画像を撮るために、その際、なるべく頭を動かさないようにしてください。

病気の種類にもよりますが、下垂体のMR検査の所用時間は約30分です。3分くらいの検査を5-6回行います。ごく稀ですが、検査終了後30分から1時間後に再度MRを撮ることがあります。

多くの場合、造影剤と呼ばれる薬を使います。静脈注射です(同意書が必要となります)。下垂体のMR検査で用いられる造影剤は、副作用が非常に少ないことで知られています。しかし、もし、検査中に気分が悪くなるようなことがあれば、我慢せずに知らせてください。

下垂体検査のご依頼について

下垂体検査に来院される患者様へ(紹介患者)
市民病院以外の医療機関から受診される患者様へ
医師の方へ
MR検査は、予約制になっています。主治医による予約が必要です。 検査で来院される際には、紹介状とフィルムを持参下さい。また、保険証も必要です。予約時間の20分ほど前には病院に着くようにしてください。 視床下部下垂体領域のMR検査・下垂体の画像診断のご質問などにお応えいたします。

検査依頼手順

MR検査を希望される際には、地域医療室にて電話で予約をお願いいたします。

  • 電話にて(072-445-1000)、予約日時の決定が可能です。
  • 患者様に、紹介状・貴院でのフィルムを持参させてください。
  • フィルムは、当日、患者様に持ち帰って戴きます(返却不要)
  • 所見は、原則的に、当日もしくは翌日にファックス致します。プライバシー確保のため、患者氏名は入りません。
  • 正式な所見は、郵送いたします。

ご相談・お問い合わせ

下垂体の画像診断のご質問

以下のメールアドレスにて、下垂体の画像診断に関する質問を受け付けています。なんなりとお問い合わせ下さい。

藤澤 一朗
kch-15@kishiwada-hospital.com

下垂体の画像診断に関連した著書、論文

論文→  ダウンロード<PDF/57KB>
発表・講演→  ダウンロード<PDF/98KB>
著書→  ダウンロード<PDF/22KB>

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