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治療法・実績データ

形成再建外科

取り扱い疾患

形成再建外科の全般を取り扱っています。
唇裂手術などレベルの高い頭蓋顔面外科の全般も積極的に行っています。

症候分類 具体的疾病名・症状
外傷
  • 体の表面のあらゆるけが。顔のけが。顔の骨の骨折
  • 手足の外傷・切断指趾、動物による咬み傷。 熱傷(やけど)。
  • 外傷後瘢痕・手術後瘢痕(きずあと)、抗癌剤漏れなど。
腫瘍
  • あらゆる皮膚のできもの。
  • 母斑(黒子・色あざ・しみ)・母斑症・血管腫(赤あざ)。
  • ケロイド、肥厚性瘢痕(もりあがった傷あと)。
  • 皮膚癌。
  • 褥創(床ずれ)、難治性潰瘍(糖尿病による四肢末端の潰瘍・壊死など)。
先天異常
  • 先天性体表異常のすべて。
  • 小児頭蓋奇形(頭蓋狭窄症、クルーゾン病など)、顔面裂、小耳症などの顔面奇形。
  • 唇裂(みつくち)・口蓋裂。
  • 多指症、合指症等の手足の奇形。
  • 漏斗胸、臍ヘルニア(でべそ)、腹壁ヘルニア、尿道下裂、仙骨部胼胝。
その他
  • 上顎癌後の再建、顔面神経麻痺。
  • 眼瞼下垂、睫毛内反症(逆まつげ)、鼻涙管再建
  • 乳房再建、女性化乳房、陥没乳頭など。
  • 咬筋肥大症(えら削り)。
  • 腋臭症(わきが)、包茎など。
  • 陥入爪(巻き爪)、バネ指、ガングリオン。

※ 赤字は当科で力を入れている分野

診療科のご案内はこちら / 形成再建外科

治療

レーザー治療と保険外診療について

当院では、平成11年に炭酸ガスレーザーを設置しました。一部の皮膚腫瘍は外来で簡単に切除が可能です。体表の赤あざ、青あざ、毛の生えたあざ、シミ、入れ墨などにはそれぞれ有効なレーザーが異なるため、もし当院で対応できない場合はレーザー専門医への紹介を行います。

また当院では自由診療は行っていませんが、美容外科的治療を希望される方は相談により適切な施設への紹介を行っています。

主な手術例数

平成17年度
疾患 手術数
新鮮熱傷 13
顔面骨骨折 50
唇裂・口蓋裂 5
手足の先天異常・外傷 47
切断指再接着 18
その他の先天奇形 29
クルーゾン病などの頭蓋形成術 3
母班・血管腫・良性腫 390
悪性腫瘍およびその再建 34
乳房・胸郭再建 5
漏斗胸 3
Micrsurgeryによる再建術 11
頭蓋底手術(外傷及び腫瘍) 4
瘢痕・ケロイド 36
褥創・難治性潰瘍 21
涙嚢鼻腔吻合術 6
その他 腋臭症、眼瞼下垂症など 39

(臨床活動)
手術件数は平成19年1月から12月までで632件(全麻・腰麻127件, 局麻495件、入院239名)であり、手術件数は昨年より5.1%増となりました。手術内容は今年は、若干名、中等度以上の熱傷の搬送例が増え、とくにPBI>100(重症)の3名に対しては救急診療科と早期手術をチーム体制にて行い、うち1例で杏林大学のスキンバンクより同種移植用の屍体皮膚の提供を受け、当院で始めて同種皮膚移植を行い、死亡率80%の火炎熱傷例を救命することができました。これを機会に、日本スキンバンクネットワークにドナー提供施設として関西で2つめとなる登録機関となりました。その他の手術の内容は以下のようで、昨年同様、産科の影響で先天異常の形成術がやや減った印象がありました。 昨年度より、地域での形成外科医療の啓蒙、拡大と連携をすすめるべく、《地域連携室ニュース》ほかで、取り扱う疾患についての案内を連載しており、参考になればと思います。

(その他の院内の活動)
2002年に褥瘡対策チーム組織、5年半経過しましたが、褥瘡院内発生率(院内発生/危険予測数)は2003年の7.1%から年々減少しています。2007年のラウンド件数は平均月間130件(ラウンド時間約6時間)でハイリスク特定数は50件程度で、学会推奨計算での有症率は1.64、推定発症率は0.44でした。治療入院が昨年から急増、有病率は5%を超え、形成外科の褥瘡治療入院は一時63.6%に達することもありました。この1年間の有病率(全体で1.50%)でも院内発生0.33%に対して持ち込みは1.18%とこの傾向は持続しています。改善策としてチーム医療を院外に拡大して、褥瘡ケアと早期発見と治療の連携により、治療紹介入院の在院日数を減らす努力を始めています。今年も看護研修生、薬学生などの褥瘡対策チーム活動の見学者も多数名ありました。9月にはKTV市民健康教室にて久徳が「床ずれの治療について」を解説、放映しています。また例年通りNST褥瘡対策セミナーも3回開催しています。

(学会・研究活動)
2月に当院形成再建外科と糖尿病内科が主導となって《泉州フットケアセミナー》という勉強会を発足し、その第1回をフットケアの第一人者の独立行政法人国立病院機構京都医療センター河野茂夫先生を特別講師に招いて開催しました。また、6月には当科が主催して日本形成外科学会関西支部学術集会を岸和田浪切りホールで行いました。今回は、形成外科臨床が様々に関与するチーム医療についての討論を交えたく、『チーム医療と形成外科医の使命』というテーマで、講演講師には海外で形成外科医療ボランティアを行っておられる岸和田ゆかりで会長久徳の長年の親友でもある2名の先生にお願いしました。数年来、児童虐待の医療にも奔走して来た岸和田徳洲会病院形成外科部長橋爪先生に海外災害地へのボランティア活動の話(これまでに阪神、新潟など国内の地震災害はもとより台湾の大地震、インドネシア洪水他へ)を、東京で開業されている与座聡先生(百人町アルファクリニック)には、アジアアフリカへの医療未開発地域への手術支援活動の話(過去10年間、毎年のようにフィリピン、ベトナム、アフリカ等へ仕事の合間に手術指導に行かれ、昨年、某TV局の「情熱大陸」でも紹介されました)をいただき出席聴講者の感動を呼びました。ランチョンセミナーでは、当院口腔外科の島盛隆部長に「形成外科医に必要な歯科の知識」という教育講演をお願いしました。がん拠点病院での多くの口腔底腫瘍の治療には形成外科と長くチーム医療で対応して来られましたが、この日はとくに顎変形症の治療を中心にわかりやすくお話いただきました。学会は梅雨の中日の晴天にめぐまれ、終日活発で有意義な討論が、例会より多くの出席者を得て行われました(追補 院内研究のあゆみ21を参照されたい)。 3月(大阪府知事認証)、大阪に全国で始めての頭蓋顔面外科医療についてのNPO法人クラニオフェーシャルセンターが設立され、久徳が全国で8名の理事の1人に参加することとなった。本部はリーガロイヤルホテルにおかれ、今後は、頭と顔面の重度の先天異常、外傷、腫瘍、発育異常などに対して関連各科の知識と技術を集結して治療にあたる際の対処のコンセンサスを共有し、患者側、医療側双方の立場で支援する、という主旨で、希少症例の治療や難手術例など医療協力をさせていただくこととなり、セカンドオピニオンなどは近畿?西日本からうけることとなります。関連科の協力が必要な時は、御協力お願いします。 来年は、4月から3年目後期研修医(奥野; 徳島大学出身)を受け入れることが決まっており、昨年末から縮小していた外来枠も再び拡大を考えております。そして岸和田徳洲会病院形成外科(橋爪部長)と双方の地域での連携を深めるために各々の病院医師による交換外来をして患者サービスにつとめることを計画中です。

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